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こんにちは。
うじゃまねです。
今日は、おそらくソーシャルレンディング業界の信用問題を揺るがすSBIソーシャルレンディングの貸し倒れによるソーシャルレンディングについて個人的な見解ですが書きたいと思います。
すべてのソーシャルレンディング運営会社が怪しいというわけではありません。
しっかりと貸付先の審査を行っていて何年も元本割れしていないようなソーシャルレンディング運営会社もあります。
しかし、一度SBIソーシャルレンディングのような重要懸念事項があると業界全体を不安視してしまうのも事実です。
SBIソーシャルレンディングの重要懸念事項とは
当社は、2008年の設立以来、投資家から募った出資金を基にして、再生可能エネルギープロジェクトや不動産ファイナンス等を目的とした取引に取り組んでまいりました。
引用:SBIソーシャルレンディング公式サイトから
このような取組みの中で、特定の業者(以下「A社」といいます。)を請負業者とした複数の案件において、当社は、太陽光発電所あるいは中規模マンションの開発等を目的として設立された複数の合同会社(以下「借手SPC」といいます。)に貸付けを行い、借手SPCが①A社に工事を請け負わせ、完成した発電所又はマンション等を売却すること、又は②他の金融機関からの借換え融資を行うことによって弁済を受けることを企図しておりました。
当社は、まず投資家から匿名組合出資を受け、次に当該出資金を基に借手SPCに貸付けを行い、その上で、借手SPCは、請負業者であるA社に請負代金の支払を行っておりました。
しかしながら、当社からの貸付金の一部について、借手SPCからA社に対して工事元請契約に基づき支払がなされた後に、当該資金が、借手SPCが発注をした不動産事業又は太陽光発電事業に使用された事実が確認できないことが判明し、また、当初スケジュールどおりの工事完成が困難となりました。
以上のような事案が生じたことから、当社は、本事案の原因、当社の体制等、徹底した事実関係等の調査を行うために、第三者委員会を設置いたしました。
投資家から集めた資金をもとにSBIソーシャルレンディングが審査した業者へ貸付を行ったが当社予定されていた通りに事業運営していないということが発覚したということです。
つまり、SBIソーシャルレンディングが詐欺にあったかのような感じを受けますが詐欺にあったのは、SBIソーシャルレンディングを信じて投資した投資家です。
投資家達は、自分が投資した資金が返還されるかどうか気が気でないでしょう。
ソーシャルレンディングとは
前回のブログにも記載しましたがソーシャルレンディング運営会社による審査と通貨した貸付先へ投資家がソーシャルレンディング運営会社を通して投資するものです。
平均的に1万円から投資することができ、今では1円から投資参加できる運営会社もあります。
メリット
ソーシャルレンディングのメリットは、安定した配当利回りということを多くの運営会社がアピールしています。
株式投資とは違い、投資した金額の4%が儲けになる。または、投資先の内容によっては、7%の儲けがでるなどです。
つまり株価のような上下するようなものではなくてただひたすら決められた投資期間を経過すれば基本的に当初予定された配当利回り分の儲けがでるというものです。
基本的にソーシャルレンディング運営会社によって審査されているので元本割れとなるリスクは、低いというものです。
デメリット
ソーシャルレンディングには投資期間が案件ごとに決められているということです。
投資期間は6ヶ月間であったり、1年間であったりと様々です。
しかし、決められた投資期間を超えれば投資した金額に約3%~7%程度の利回りが乗って投資家に支払われるというものですが投資期間の途中で資金を返還してもらうということができません。
つまり、わずかな配当利回りで決められた期間をすぎない限り、お金が戻ってくることがありません。
ここでわずかな配当利回りと表現したことには理由があります。
株式投資であれば投資金額の3%~7%程度の利回りは、充分超えることができます。
銘柄によっては、テンバガーといって株価が購入時の10倍になるような銘柄もあります。
株式投資したお金は、成長を見込んで投資しているのですがソーシャルレンディングの場合は、
一回投資してしまうと運営会社次第になってしまうということです。
一見リスクがなさそうに見えるソーシャルレンディングですが実際は、
運営会社によると思いますがリスクしかない投資サービスであると言えます。
ですから今回のSBIソーシャルレンディングのようなことが発生してもおかしくありません。
そもそも融資してもらいたいなら銀行から融資してもらえばいいのにと思ってしまいます。
ソーシャルレンディングについて
なぜ、ソーシャルレンディングについて記事が書けるかというと私自身、ソーシャルレンディングを実際に利用しているからです。
私が投資している運営会社は、3社です。
- SBIソーシャルレンディング
- クラウドクレジット
- クラウドバンク
- Funds(ファンズ)
以上の4社です。
Funds(ファンズ)以外は、1万円からの投資ができます。Funds(ファンズ)は、なんと1円から投資することができます。
ただし、Funds(ファンズ)は、投資受付開始直後に目標投資金額に達してしまい投資出来ずじまいでした。
SBIソーシャルレンディングは、今回の重大懸案事項が発生したのでもう利用することはありませんがまだ投資した資金の一部が返還されていません。
私も含め投資家たちにちゃんとお金を返還できるのでしょう。
つぎにクラウドクレジットについてですがこちらも1万円から投資できます。こちらの運営会社のホームページには、世界に貢献する投資と記載されています。
一見、規模も大きくしっかりとしたイメージ、メルマガで届く内容などをみると優良案件が多めの運営会社であると思いますが投資対象が世界中になるのでいまいち距離感もつかめず、活動実態を把握しづらいなと感じています。
紹介の最後となりましたがクラウドバンクという運営会社についてです。こちらの会社の貸付先ですが太陽光パネルの設置等への投資が多くみられます。
クラウドバンクは、テレビCMでも放送されていたこともありますので知っている方もいらっしゃるかもしれません。
実際にソーシャルレンディングをやってみた感想
ソーシャルレンディングを実際に行ってみた感想は、資金拘束力が半端なく強いということです。
株取引のように自分が売買したいタイミングでお金のやり取りができません。
設定された投資期間を経過するしかないということです。
ただひたすら投資期間を耐えるという感じでした。
マラソンのような感じでしょうか。
人によっては、元本割れのリスクも低く銀行に貯金しているより利回りがいいので安定していると考えることもできなくはないですが。
また、配当にあたる分配金が株取引の特定口座扱いじゃないので確定申告を行う必要があり、手間がかかるということです。
実際に分配金の明細書を確認してみると税金や手数料など引かれていて予定していた配当利回りより下回っているように感じてしまいます。
まとめ
個人的な意見となりますがソーシャルレンディングは、オススメとまでは言えません。
安定した配当利回りになる可能性はあります。
しかし、あまりにも活動実態をつかむための情報量が少なすぎます。
また、予定している配当利回りになることがありません。
つまり、投資金額を大きくなければそれなりの金額にならないということです。
ある程度、収入の予想がつく半面、期待された以上の結果になることがないという投資サービスがソーシャルレンディングといえると思います。
これを安定した資産運用と呼べるかどうかは、このブログを読んでくださっているあなた次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
応援よろしくお願いいたします。